8/10 コロナまとめ記事


コロナ直撃の4-6月期に【増収増益】達成リスト

 21年3月期第1四半期(4-6月)の決算発表が本格化している。新型コロナウイルス感染拡大の影響が本格的に出てくるとみられる4-6月期は、1-3月期に続いて業績が悪化する企業が相次ぐことが予想される。一方、こうした状況下で好業績を残した企業はウィズコロナ、アフターコロナの世界でも成長が期待できる有力候補として注目を集めそうだ。

 本特集では、本日発表された決算の中から、4-6月期(第1四半期)に増収増益を達成した銘柄をリストアップしてみた。下表は、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、4-6月期に売上高と経常利益がともに前年同期を上回り、かつ経常利益が20%以上伸びた48社を選び出し、増益率の高い順に並べた。

 なかでも足元の業績が上向き、3四半期以上連続で増収増益を達成した企業は持続的に成長する可能性が高い。経済環境の改善が進んだ際には、業績成長の加速が期待できる銘柄候補として注目していいだろう。

<9880.T> イノテック
<9099.T> C&Fロジ
<9057.T> 遠州トラック
<8795.T> T&D
<8715.T> アニコムHD
<8630.T> SOMPO
<8596.T> 九州リース
<8515.T> アイフル
<8173.T> 上新電
<8061.T> 西華産
<7917.T> 藤森工業
<7874.T> レック
<7729.T> 東京精
<7702.T> JMS
<7326.T> SBIIG
<6941.T> 山一電機
<6804.T> ホシデン
<6616.T> TOREX
<6564.T> ミダック
<6445.T> 蛇の目
<6379.T> レイズネク
<6134.T> FUJI
<6055.T> Jマテリアル
<4998.T> フマキラ
<4970.T> 東洋合成
<4966.T> 上村工
<4719.T> アルファ
<4674.T> クレスコ
<4651.T> サニックス
<4115.T> 本州化
<3951.T> 朝日印刷
<3774.T> IIJ
<2395.T> 新日本科学
<2374.T> セントケア
<2349.T> エヌアイデイ
<2220.T> 亀田製菓
<2207.T> 名糖産
<2121.T> ミクシィ
<1980.T> ダイダン
<1951.T> 協エクシオ
<1929.T> 日特建
<1921.T> 巴
<1884.T> 日道路
<1881.T> NIPPO
<1871.T> PS三菱
<1848.T> 富士PS
<1822.T> 大豊建
<1417.T> ミライトHD

新型コロナワクチン

有効性懸念、衛生対策なお必要

[7日 ロイター] – 米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は7日、新型コロナウイルス感染症ワクチンの有効性が50─60%にとどまる可能性があり、パンデミック(世界的大流行)を封じ込めるには公衆衛生上の対策が必要と述べた。
オンラインイベントで「ワクチンの有効性がどれぐらいなのか分からない。50%かもしれないし、60%かもしれない。75%以上であってほしい」と指摘。「ただ、有効性が98%となる可能性は低く、公衆衛生上の措置を中断してはならない」と語った。
また、11月か12月には米バイオ医薬大手モデルナの新型コロナワクチンに関する研究から信頼できるデータが提供される見込みとした。

武田薬、米ノババックスと新型コロナワクチンの開発・製造で提携

[東京 7日 ロイター] – 武田薬品工業<4502.T>は7日、米バイオ医薬品のノババックスと、同社が開発中の新型コロナウイルス感染症ワクチン「NVX-CoV2373」の日本における開発、製造、流通に向けた提携で基本合意したと発表した。
武田薬品は年間2億5000万回分以上の新型コロナウイルス感染症ワクチンの生産能力を整備することを見込んでいる。
武田薬品はノババックスからのワクチン製造技術の移転、生産設備の整備およびスケールアップの資金として、厚生労働省から助成金を受けるという。
ノババックスは4日、「NVX-CoV2373」の小規模な初期臨床試験(治験)で抗体形成が確認されたと発表した。

1億2000万回分供給でアストラゼネカと基本合意

[東京 7日 ロイター] – 加藤勝信厚生労働相は7日夕、英アストラゼネカから1億2000万回分の新型コロナワクチンの供給を受けることで同社側と基本合意したと発表した。
加藤厚労相によると、1人分に何回の投与が必要かによるが、2回の投与が必要なら6000万人分となる。
まず来年、1─3月に3000万回分の供与を受ける。

終わらないコロナ対策

「新しい日常」への対応がカギに

6月末に期末、四半期末を迎えた企業の決算発表がピークを越えた。新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、企業業績は予想通り厳しい内容となっている。また、8月に入っても感染収束にめどが立たないことから、4-6月期に底入れし、7-9月以降は回復に向かうという、これまでにシナリオに疑問符が付き始めたことも、警戒ムードを強める要因となっている。

 ただ、個別で見ると巣ごもり消費の拡大を背景に、ゲームや電子書籍などデジタルコンテンツ関連企業の業績が好調。ネット通販の拡大で宅配業者の業績も好調だ。「新しい日常」への対応で、ライフスタイルに変化が生じ、これに関連した企業は業績を伸ばしており、マーク続行の対象となる。

[ 株式新聞ニュース/KABDAS-EXPRESS ]

エレコム―テレワーク需要で上期営業利益の上ブレに期待

 エレコム<6750.T>を狙ってみたい。6日引け後の決算発表で21年3月期第1四半期(20年4-6月)の連結業績は好調な推移を示したが、翌7日はいったん材料出尽くしの動きに前日比350円安の4870円まで下落。しかし、売り一巡後は急速に切り返し、終値は10円安の5210円まで回復。上期(4-9月)営業利益予想の上ブレへの期待が広がり始めている様子であり注目が怠れない。

 21年3月期第1四半期は、売上高251億6700万円(前年同期比5.6%増)、営業利益40億4900万円(同21.4%増)。従来のパソコン・デジタル関連製品において、エンベデッド(組み込みシステム)、ヘルスケア・医療、VR(仮想現実)などの新領域に付加価値の高い新製品を投入し、新型コロナウイルス感染症の影響によるテレワーク需要拡大に対応した商品調達・販売戦略を推進する中、「パソコン関連」が売上高を79億6800万円(同27.0%増)に伸ばして全体をけん引。「TV・AV関連」も売上高51億1600万円(同18.4%増)と好調に推移した。

 これを踏まえつつ会社側は上期の予想営業利益70億円(同1.0%増)を据え置いたが、第2四半期(7-9月)の営業利益予想は計算上29億5100万円(同17.8%減)にとどまり保守的な印象。増額期待の広がりとともに株価の水準訂正が進みそうだ。

[ 株式新聞ニュース/KABDAS-EXPRESS ]

関通―Eコマースなどの配送センター業務で活躍

 関通<9326.T>をマークしたい。新型コロナウイルス感染症の収束が見通しづらいなか、通信販売を利用する人は増加するとみられ、Eコマース、通信販売事業者向けに配送センター業務を代行する同社の活躍する場面も増えそうだ。人手不足問題を解決する一つの手段として7月29日に、同社の関西主管センターに自律走行ロボット「Syrius(シリウス)」を導入したほか、同社が開発・販売する倉庫管理システム「クラウドトーマス」との連携も行うなど、生産性の向上が期待される。

 未定としていた21年2月期の単体業績予想を7月14日の取引終了後に開示し、売上高が92億7000万円(前期比20.7%増)、営業利益が4億3200万円(同48.6%増)とした。株価は、同日に直近高値となる3400円を付けていたが、業績予想の開示をきっかけとした売りに押される展開となり、同31日には2329円を付ける場面がみられた。日足チャート上では、足元で5日移動平均線を上回る状況となり、売り一巡感から、見直し買いにつながりそうだ。

[ 株式新聞ニュース/KABDAS-EXPRESS ]

スタンレ――殺菌効果の深紫外線LEDに注目

 スタンレー電気<6923.T>はマーク続行の対象になる。同社の深紫外領域LED(発光ダイオード)の高出力化技術が新型コロナウイルス対策につながるものとして注目される。深紫外を照射すると、DNA(デオキシリボ核酸)・RNA(リボ核酸)を持つさまざまな細菌やウイルスを殺菌・無害化する上で優れた不活化効果を発揮する。すでに殺菌関連需要の拡大を見込み、7月から深紫外線を発生するLEDの量産に乗り出している。

 21年3月期第1四半期(20年4-6月)の連結決算では営業損益が4億5000万円の赤字(前年同期は129億7600万円の黒字)に転落した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で主に自動車関連製品が大きく減少し、採算が悪化した。ただし、未定としていた今3月期業績予想では営業利益300億円(前期比20.8%増)と大幅増益転換を見込む。中国中心に主要顧客の販売に回復感が出てきたもようで、生産革新活動の推進も利益体質の強化に直結するとみられる。

 株価は、3月18日の年初来安値1833円を起点に7月28日には戻り高値2912円まで上昇。その後は2500円トビ台を下値とするもみ合いゾーンにあるが、足元では日足一目均衡表上の「雲」上限を再び上抜き、先高期待の根強さうかがえる。

[ 株式新聞ニュース/KABDAS-EXPRESS ]

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