任天堂 スクウェア・エニックス ソフトバンク 決算メモ帳 5/11


任天堂の決算後の下がり方はきついが、あつ森で熱盛になるでしょうw
一方今日の決算結果からスクウエアとソフトバンクは期待してもいいと思います。

決算書リンク

ソフトバンク

11日、2021年3月期の通期連結営業利益(国際会計基準)が前年比0.9%増の9200億円になりそうだと発表した。スマートフォンとブロードバンドの契約数増加や法人事業の成長などで、上場以来3年連続の増収増益、過去最高更新を見込む。

売上高予想は、同0.8%増の4兆9000億円、純利益予想は同2.5%増の4850億円とした。会社予想は、今秋に予定するLINEとの経営統合効果を考慮していない。

ウェブ会見した宮内謙社長兼CEO(最高経営責任者)は、「(伸びが)小さすぎる感じもするが、新型コロナウイルスの影響などを勘案して、固くきちっと増収増益を図りたい。増配も継続したい」と述べた。

通信事業では、ショップの営業時間短縮などで来店客の減少を見込むが、契約数は安定推移しているという。次世代通信網「5G」を積極展開するほか、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)支援を進める。企業からのテレワーク需要も強いとした。テレワークなどの拡がりで、通信量は日中の住宅街での固定通信は大幅に増加、モバイル通信も増加しているという。

ヤフーは観光・旅行などの広告出稿が減少するが、ネット通販の取扱高が増えているとし「広告は先行き不透明だが、Eコマース(ネット通販)が補う」(宮内社長)とした。
出資する新規領域では、収益化を図るとした。シェアオフィスのウィーワーク・ジャパンは、東京エリアの平均の稼働率が80%を超えるとし「堅調に推移している」とアピールした。20年度中の単月黒字化を目指すという。コロナの流行でオフィス分散化や縮小のニーズがあり、契約獲得につながっているほか、4月の解約率は想定を下回ったという。

OYOホテルズジャパンは、昨年までの拡大戦略から地域に根ざした路線に転換したとして、3月のホテル稼働率は国内ホテル平均を上回り51%で「かなり活用していただいている」と説明した。配車プラットフォームを提供するDiDiモビリティジャパンは、サービス提供エリアが25都府県となり、契約タクシー会社は1年間で11倍563社に拡大した。タクシー業界平均の売り上げ減に比べると「それほど大きなダウンでなく微減」という。

1株当たり配当金は年間86円(うち中間配当金43円)を予想する。宮内社長は「構造改革として、全社横断で徹底したコスト効率化を追求する。休みなく構造改革していく」とした。

2020年3月期は全セグメント増収増益となり、連結営業利益は前年同期比11.4%増の9117億円、純利益は2.3%増の4731億円だった。上場来2年連続の増収増益、過去最高を更新となった。宮内社長は「LINE経営統合に関連する税金計上もカバーして、最高益をあげることができた」とアピールした。期末配当金は1株当たり42.5円の予定。

スクウェア・エニックス

前期経常を一転13%増益に上方修正、配当も11円増額
20年3月期の連結経常利益を従来予想の240億円→320億円に33.3%上方修正。従来の15.5%減益予想から一転して12.6%増益見通しとなった。「ファイナルファンタジー(FF)」シリーズの拡張パッケージやスマホゲーム「ドラゴンクエストウォーク」が好調だったほか、マンガアプリ「マンガUP!」や電子書籍の販売が増加したことも上振れに貢献した。売上高は「FF7リメイク」の発売延期などで計画未達だった。
業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の43円→54円(前の期は47円)に増額修正した。

任天堂

あつまれ どうぶつの森

ニンテンドースイッチ向けゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」が世界的な人気となっており、「巣ごもり消費」が追い風になっている家庭用ビデオゲームに同社が強いことを考えれば、21年3月期は会社側計画を上回る前期比2割増の営業増益が期待できると予想している。業績の上振れ期待に加えて、財務体質の強いキャッシュリッチ企業としての注目も株価の支援材料になると考えて、目標株価を5万5000円に引き上げるとしている。

累計販売本数が4月に389.5万本

「あつまれ どうぶつの森」の累計販売本数が4月に389.5万本に達し、「ニンテンドースイッチ」向けソフトで首位になったと発表した。ファミ通は「5月には400万本突破が確実といえ、どこまで数字を伸ばせるか注目される」としている。
ファミ通の国内家庭用ゲームソフト売り上げデータによると、「あつまれ どうぶつの森」の4月の売り上げは128.7万本。累計ではスイッチ向けでこれまで首位だった「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」の366.6万本を超えた。
2位は「プレイステーション(PS)4」向けの「ファイナルファンタジーVII リメイク」(スクウェア・エニックス<9684.T>)の83.9万本、3位はPS4向けの「バイオハザード RE:3」(カプコン<9697.T>)の24.4万本。

遊べぬ中国、あの手この手で抜け道探し

中国ではこのゲームが政治的な火種になっていることもあり、ファンは制限がかかってない家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の輸入品を上乗せ料金を払って買うなど、工夫を凝らさないと遊べない状態だ。
新型コロナウイルスの大流行によって世界各地で外出が規制されている今、「あつ森」はプレーヤーが仮想世界に自分の分身や自宅を作り上げ、他のプレーヤーと交流して現実逃避できる遊びとして、ベストセラーになった。しかし、ゲーム産業を厳しく規制している中国では、販売が認可されていない。
中国のプレーヤーは、あつ森の機能をフルに使うため、仲介業者が海外から持ち込む接続制限なしの「ニンテンドースイッチ」を、最大50%の上乗せ料金を払って入手したり、決済のために海外銀行に口座を作ったり、海外にあるこのゲームのサーバーにアクセスするため、より高速のインターネット接続を利用している。
家庭教師のシャオ・ティアンユーさんは2月、中国電子商取引大手・アリババ傘下の淘宝網(タオバオ)で、「非正規」の業者からスイッチを買った。「みんなそうだと思うが、しばらくするとだれかと話したくなったり、出掛けたくなったりする。でも、感染症が広がっている間は、そうした機会があまりない」と、シャオさんは話す。「このゲームで互いにコミュニケーションが取れる」
「あつ森」は歴代の外国製ゲームの中で最も人気が高いと、アナリストらは指摘する。プレーヤーは自ら創作した仮想の島で、現実世界をまねて体温チェックやマスク着用を義務付けたりして遊び、習近平国家主席の写真をあしらった愛国的なポスターを掲げる例も見られる。
しかし、香港の民主化運動活動家、黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏が「あつ森」を使って本土政府を批判して以来、中国政府は違法販売の取り締まりに乗り出した。このため中国本土では今、「あつまれ どうぶつの森」ではなく「木の枝を採るマッチョマン」、「バス釣りをするマッチョマン」などの隠語を使い、オンラインで販売に応じてくれる業者を探さざるを得なくなっている。

中国版は接続制限

任天堂は昨年12月から、ネットサービス大手、騰訊控股(テンセント・ホールディングス)<0700.HK>と提携し、中国でもスイッチを販売している。しかし、このバージョンは、海外サーバーへの接続を阻止するためのサーバーロックが施されている。
闇市場で入手した「あつ森」の複製でプレーできると思ってテンセント版スイッチを買ったのに、後になってできないことが分かったというプレーヤーもいる。
北京のファッションデザイナー、ゼン・ドゥアンシャンさんは今年、2100元(297ドル)でテンセント版スイッチを買ったが、「あつ森」で遊べないので売るつもりだという。
最高4000元(約6万円)で売られている日本版スイッチもあるが、テンセント版は電子商取引プラットフォームでその半額ほどで売られており、転売価格は新品同様でもさらに安い。

抗議の島

香港の活動家、黄さんは今年4月、「あつ森」に作った自身の「島」に「香港を解放せよ。今こそ革命だ」という文字を掲げた写真をツイッターに投稿。その直後、中国のオンライン闇市場から「あつ森」のソフトや関連商品が姿を消した。
https://twitter.com/joshuawongcf/status/1245641287442694146
隠語を暗号を使ってゲームを探さざるを得ない事態に、アバターの着せ替えや植物栽培といった非政治的な遊びをしたいだけのほとんどのファンは、不満を募らせている。
前出の家庭教師、シャオさんは「世界的に禁止されている非常に暴力的なゲームなら話は分かるが」とこぼす。
黄さんの投稿に対抗し、「あつ森」の自分の島に、中国政府の方針である「一国二制度、一つの中国」というスローガンを掲げるプレーヤーもいる。
黄さんはその後、葬式を模した会場に習国家主席と世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長の肖像写真を掲げ、「武漢肺炎」と書いた写真を自分の島でシェアした。
黄さんは「島を抗議の場にするため、ベストを尽くしている」とロイターに語った。

明日株価の上がりそうな企業

Amazia <4424.T> [東証M]

今期経常を65%上方修正・最高益予想を上乗せ
20年9月期の経常利益(非連結)を従来予想の5.4億円→8.9億円に64.9%上方修正。増益率が36.9%増→2.3倍に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。電子書籍市場の拡大が続くなか、主力のマンガアプリ「マンガBANG!」で大手出版社の人気作品の配信数が増加し、課金収入や広告収入が伸びることが寄与。新型コロナウイルスの影響による巣ごもり消費需要も追い風となる。

ワールドHD <2429.T>

1-3月期(1Q)経常は8.8倍増益で着地
20年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比8.8倍の13.9億円に急拡大して着地。不動産事業でデベロップメント関連の事業用地の引き渡しが順調に進んだことが収益を大きく押し上げた。テクノ事業の業績拡大に加え、情報通信事業の採算が改善したことも大幅増益に貢献した。

コスモバイオ <3386.T> [JQ] 

1-3月期(1Q)経常は56%増益・上期計画を超過
20年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比56.4%増の3.5億円に拡大して着地。主力とするライフサイエンス領域の研究用試薬が大きく伸びたほか、機器の販売も増加し、2ケタ増収を達成したことが寄与。販管費を抑制したことも大増益につながった。
上期計画の2.9億円をすでに22.4%も上回っており、業績上振れが期待される。

キーウェア <3799.T> [東証2] 

前期経常を29%上方修正
20年3月期の連結経常利益を従来予想の4.2億円→5.4億円に28.6%上方修正。増益率が5.3%増→35.3%増に拡大する見通しとなった。受注が好調に推移したことに加え、持ち分法投資利益の計上額が想定を上回ったことも利益を大きく押し上げた。

サイバーコム <3852.T>

1-3月期(1Q)経常は21%増益で着地
20年12月期第1四半期(1-3月)の経常利益(非連結)は前年同期比20.7%増の3.2億円に伸びて着地。サービス事業のSIサービス分野で社会インフラや金融系を中心とした仮想化・クラウドへの移行案件、サイバーセキュリティ対策案件、ネットワーク構築案件などが好調だったことが寄与。ソフトウェア開発事業の伸長に加え、前期計上した自社ビル外壁補修費用がなくなったことも増益の要因となった。
上期計画の3.3億円に対する進捗率は95.8%に達しており、業績上振れが期待される。

メック <4971.T>

1-3月期(1Q)経常は93%増益で着地
20年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比92.9%増の4.6億円に拡大して着地。新型コロナウイルス感染拡大の影響による一部国内顧客の需要前倒しなどを背景に、半導体を搭載するパッケージ基板向け密着向上剤の販売が増加したことが寄与。薬品粗利益率が改善したことも大幅増益につながった。
上期計画の6億円に対する進捗率は77.2%に達しており、業績上振れが期待される。

タツモ <6266.T>

1-3月期(1Q)経常は99%増益・上期計画を超過
20年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比99.0%増の8.1億円に拡大して着地。サーバーや5G向け電子部品の需要拡大を見込んだ設備投資が堅調に推移するなか、台湾の後工程向け半導体製造装置や国内メーカー向け洗浄装置の引き渡しが完了したことが収益を押し上げた。
上期計画の7.1億円をすでに14.1%も上回っており、業績上振れが期待される。

ホソミクロン <6277.T>

上期経常を68%上方修正
20年9月期上期(19年10月-20年3月)の連結経常利益を従来予想の12億円→20.1億円に67.5%上方修正。減益率が64.4%減→40.3%減に縮小する見通しとなった。足もとの受注好調や前期からの繰り越し案件の出荷が想定以上に進んだことで、売上高が計画を10.8%も上回ったことが利益を押し上げた。

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